美容室で使われる薬剤は本当に肌に優しいの!?敏感肌でも安心できる選び方とポイント

「美容室に行くと、カラーやパーマで髪が綺麗になるけど…、なんだか頭皮がピリピリする…」 「もしかして、美容室で使っている薬剤って、市販のものより刺激が強いのかな?」 なんて不安に思ったことはありませんか?

普段のスキンケアには気を使っていても、美容室の薬剤について詳しく知らない…という方も多いのではないでしょうか。 サロンでの施術後に肌のかゆみや赤みを経験して、「これって薬剤のせい?」と感じたことがある方もいると思います。確かに、美容室ではプロが厳選した薬剤を使用していますが、中には刺激が強めのものもあるのは事実。 でも、安心してください! この記事では、長年美容師としてお客様の髪と頭皮と向き合ってきた私が、美容室の薬剤について徹底解説します。

美容室で使用される薬剤には肌に優しい選択肢も存在します。この記事では、そうした薬剤の選び方や、施術前に知っておくべきポイントを詳しく解説しますので、安心して美容を楽しみたい方はぜひお読みください。

目次

美容室で使用する薬剤とは?薬剤の成分の基礎知識

美容室で使用される主な薬剤とその役割 美容室で使用される主な薬剤には、シャンプー、トリートメント、カラー剤、パーマ剤などがあります。それぞれの薬剤には、髪を美しくするための役割があります。シャンプーは髪と頭皮の汚れを落とし、トリートメントは髪にうるおいを与えます。カラー剤は髪の色を変え、パーマ剤は髪にカールをつけます。これらの薬剤は、髪を美しくするために欠かせませんが、肌への影響も考慮する必要があります。ここでは、代表的な薬剤の種類と成分について詳しく解説します。

1. カラー剤

カラー剤は、髪の毛の色素を変化させるための薬剤です。大きく分けて、酸化染毛剤とアルカリ性カラー剤の2種類があります。一般的に、カラーリング剤にはアンモニアやパラフェニレンジアミンなどの成分が含まれることが多いです。これらは、髪の色を定着させるために必要ですが、敏感肌には刺激を与えることがあります。最近では、これらの成分を抑えた低刺激性の薬剤も増えてきています。

  • 酸化染毛剤: 髪の毛の内部に染料を浸透させて、徐々に発色させるタイプです。
  • アルカリ性カラー剤: 髪の毛のキューティクルを開いて、染料を浸透させるタイプです。

酸化染毛剤は、アルカリ性カラー剤に比べて、髪へのダメージが少なく、自然な発色を得やすいのが特徴です。一方、アルカリ性カラー剤は、より鮮やかな発色を得ることができ、短時間で染められるというメリットがあります。

カラー剤の成分には、以下のものが含まれます。

  • 染料: 髪の色を変化させる成分
  • アルカリ剤: 髪のキューティクルを開く成分
  • 酸化剤: 染料を酸化させて発色させる成分
  • その他の成分: 髪を保護する成分、頭皮を保護する成分、香料など

2. パーマ剤

パーマ剤は、髪の毛の形状を変化させるための薬剤です。大きく分けて、1剤と2剤の2種類があります。

  • 1剤: 髪の毛のシスチン結合を切断する成分
  • 2剤: 髪の毛のシスチン結合を再結合する成分

パーマ剤の成分には、以下のものが含まれます。

  • 還元剤: 髪の毛のシスチン結合を切断する成分
  • アルカリ剤: 髪の毛のキューティクルを開く成分
  • その他の成分: 髪を保護する成分、頭皮を保護する成分、香料など

3. トリートメント剤

トリートメント剤は、髪の毛のダメージを修復したり、潤いを補給したりするための薬剤です。成分によって、様々な効果が期待できます。

  • 保湿成分: 髪の毛に潤いを与え、乾燥を防ぐ成分
  • タンパク質: 髪の毛のダメージを補修する成分
  • 油分: 髪の毛にツヤを与える成分

トリートメント剤の成分には、以下のものがあります。

  • セラミド: 髪の毛の水分を保持する成分
  • ヒアルロン酸: 髪の毛に潤いを与える成分
  • コラーゲン: 髪の毛のハリとコシを与える成分
  • ケラチン: 髪の毛の成分と同じタンパク質

1. 成分による肌への影響

美容室で使用する薬剤には、様々な化学成分が含まれており、中には肌への刺激が強いものも存在します。

  • アルカリ剤: 髪を軟化させたり、キューティクルを開いたりするために使用されますが、頭皮を乾燥させたり、刺激を感じたりすることがあります。
  • 酸化剤: カラー剤やパーマ剤に使用されますが、頭皮や髪を傷める可能性があります。
  • 染料: アレルギー反応を引き起こす可能性があります。

2. アレルギー反応

美容室の薬剤は、人によってはアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギー反応は、薬剤に含まれる成分に対して、体の免疫システムが過剰に反応することで起こります。

アレルギー反応の症状は、人によって異なりますが、以下のような症状が現れる場合があります。

  • 頭皮のかゆみ: 頭皮が赤く腫れ、痒みを感じます。
  • 発疹: 顔や首、腕などに赤い発疹が出ます。
  • 呼吸困難: 喉が腫れ、呼吸が苦しくなります。

アレルギー反応は、薬剤を使用してからすぐに起こる場合もあれば、数日後に現れる場合もあります。

3. 肌トラブル

美容室の薬剤は、肌の乾燥や刺激を引き起こす可能性があります。特に、敏感肌の方や、乾燥肌の方は、注意が必要です。敏感肌の方が薬剤を選ぶ際には、まず事前のパッチテストが重要です。多くの美容室では、施術前に皮膚の一部で薬剤に反応しないかを確認するテストを提供しています。

肌トラブルの症状は、以下のようなものがあります。

  • 乾燥: 頭皮が乾燥し、フケが出ます。
  • かゆみ: 頭皮が痒くなり、掻きむしってしまうことがあります。
  • 赤み: 頭皮が赤く腫れます。

肌が弱い人は要注意!美容室で起こる可能性のある肌トラブル

肌が弱い方は、美容室での施術で以下のような肌トラブルが起こる可能性があります。

  • 接触性皮膚炎: 薬剤が頭皮に付着することで、かゆみ、赤み、湿疹などが生じる。
  • アレルギー反応: 特定の薬剤成分にアレルギーを持っている場合、かゆみ、腫れ、じんましんなどの症状が現れる。
  • 刺激性皮膚炎: 薬剤の刺激によって、頭皮がヒリヒリしたり、乾燥したりする。

特に、カラー剤に含まれるジアミンや、パーマ液に含まれるチオグリコール酸などは、アレルギー反応を起こしやすい成分として知られています。

美容室で使用する薬剤の選び方

美容室で使用する薬剤は、安全性に配慮して選ぶことが重要です。ここでは、安全な薬剤を選ぶためのポイントを紹介します。

1. 成分を確認する

薬剤の成分を確認し、肌に合わない成分が含まれていないかを確認しましょう。

  • ジアミン: カラー剤の染料としてよく使用される成分ですが、アレルギー反応を起こしやすい成分です。
  • 過酸化水素: パーマ剤やカラー剤の酸化剤として使用されますが、頭皮を傷める可能性があります。
  • パラフェニレンジアミン: カラー剤の染料として使用される成分で、アレルギー反応を起こしやすい成分です。

2. アレルギーテストを受ける

薬剤を使用する前に、アレルギーテストを受けることをおすすめします。アレルギーテストは、少量の薬剤を腕の内側に塗布して、反応を見るテストです。

アレルギーテストは、美容室で受けられる場合が多いですが、事前に確認しておきましょう。

3. 肌に優しい薬剤を選ぶ

肌に優しい成分で作られた薬剤を選びましょう。

  • オーガニック成分: 植物由来の成分は、肌への刺激が少なく、安心です。
  • 低刺激成分: 肌への刺激が少なく、敏感肌の方でも安心して使用できる成分です。
  • 無添加成分: 香料や着色料など、肌への刺激となる成分が含まれていない薬剤です。

4. 美容師に相談する

薬剤の選び方や、肌への影響について、美容師に相談しましょう。美容師は、お客様の髪質や肌質に合わせて、最適な薬剤を選んでくれます。

あなたに合う薬剤は?タイプ別の選び方ガイド

肌が弱い方や、過去に肌トラブルを起こしたことがある方は、以下のタイプの薬剤を参考にしてみてください

  • オーガニックカラー: 天然由来の成分を主体としたカラー剤。刺激が少なく、頭皮への負担を軽減できる。
  • ヘナ: 植物由来の染料。アレルギーを起こしにくいが、色味が限られる。
  • 弱酸性パーマ: 従来のアルカリ性パーマ液に比べて、髪や頭皮への負担が少ない。
  • ノンアルカリカラー: アルカリ剤を使用していないカラー剤。髪へのダメージを抑えながら染めることができる。

これらの薬剤は、従来の薬剤に比べて効果が緩やかな場合もあるため、希望の仕上がりにならない可能性もあります。事前に必ず美容師とよく相談し、納得した上で施術を受けるようにしましょう。

美容室で薬剤の安全性について質問する際のポイント

美容室で薬剤の安全性について質問する際は、以下の点を意識しましょう。

カウンセリングを丁寧に行ってくれるか? 

  • 自分の肌質や髪質を伝える: 敏感肌や乾燥肌など、自分の肌質や髪質を伝えましょう。
  • 過去に薬剤でトラブルを起こしたことがあるかどうか伝える: 過去に薬剤でトラブルを起こしたことがある場合は、その旨を伝えましょう。
  • 不安な点や疑問点を具体的に伝える: 具体的に不安な点や疑問点を伝えることで、美容師は的確なアドバイスをしてくれます。

お客様の髪質や肌の状態、希望の仕上がりなどをしっかりと聞いてくれる美容室を選びましょう。

【プロ直伝!】美容師さんに伝えるべき!肌への負担を減らす魔法の言葉

どうやって伝えていいかわからない方は、美容師さんに以下のことを伝えることで、肌への負担を減らすことができます。

  • 「肌が弱いので、刺激の少ない薬剤を使ってもらえますか?」
  • 「過去にカラーやパーマで肌荒れしたことがあるので、パッチテストをしてもらえますか?」
  • 「薬剤が頭皮に付かないように、丁寧に塗布してもらえますか?」
  • 「施術中に頭皮に違和感を感じたら、すぐに教えてもいいですか?」

これらのことを伝えることで、美容師さんはお客様の肌の状態を考慮した上で、最適な施術方法を選択してくれます。

施術後のケアも重要。ホームケアも見直そう!施術後の頭皮と髪を守るケアアイテム

施術後の肌ケアも非常に重要です。薬剤が皮膚に残留していると、かゆみや炎症の原因になることがあります。自宅でのシャンプーやトリートメントも肌に優しいタイプを選び、しっかりと保湿することを心がけましょう。

  • 低刺激シャンプー: アミノ酸系シャンプーなど、頭皮に優しいシャンプーを選びましょう。
  • 保湿トリートメント: 頭皮と髪に潤いを与え、乾燥を防ぎます。
  • 頭皮用ローション: 頭皮の炎症を抑え、健康な状態を保ちます。

まとめ

美容室で使用する薬剤は、種類も成分も様々で、安全性も様々です。

美容室での施術は、正しい知識と適切な対策があれば、安全に受けることができます。不安な点は必ず美容師に相談し、自分に合った施術方法や薬剤を選ぶことが大切です。

この記事を参考に、より安心して美容室での施術を楽しんでいただければ幸いです。

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